昔からの使い続けた工具だからこそ、細かい伝統工法も受け継げる。
新築まるまる一棟分の木材を加工することができるだけの広さを持つ飯野工務店の作業場には、
梁や柱などの木材を加工できる、多くの大型木材加工機械が並んでいます。最近の工務店は、自社でこのように木材を加工できる大型機械を保有している
会社は減ってきています。
継ぎ手や仕上げなどの精密な加工に手で使う大工道具は、大量生産の替え刃式などはあまり使わずに、
鍛冶屋の職人が造った『本物』にこだわって揃えております。細かい話ですが、大量生産品と鍛冶場職人の『本物』とは、切れ味が全く違う=
仕上がりが全く変わってくる、といっても過言ではありません。
もちろん、細かい修繕にも対応できますので、長く住み続けられる住宅をご提供することが可能になっています。
■木材加工機械
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内装材(窓や建具の枠)の幅を落としたり、ふすまや障子のレールの溝加工などに使用します。当社の昇降盤には自動送り機が取り付けられていますので、より正確に、安全、スピーディーに加工できます。 -
構造材や大きな内装材などの木材を切断できる機械です。ノコ刃の長さは4mもあります。 -
柱にホゾの加工をする機械です。
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木材を平面、直角に加工する機械です。高速で回転する刃の近くの木材を手で押さえるので一番安全に気を使う機械です。 -
木材の厚みを削る機械です。通常、手押し鉋で平面と直角の加工をしてからこの機械で加工します。当社で一番よく使う機械です。 -
木材を鉋で仕上げる機械です。こまめに刃を研いだり、木材の種類や水分量によって微妙な調整が必要です。大工が普段使う手鉋とは、微妙に違う調整が必要です。
■伝統的な道具
■耐震性とは?
一般的に耐震性とは、家屋の構造に対しての強度の高さを示しています。つまり家屋全体の崩壊を軽減するための性能ともいえます。
一般木造住宅程度の場合、水平力を負担するのは、筋かいといわれる斜め部材の入った壁、または木ずり、合板等を張った筋かいと同等耐力のある壁なのです。
■どんな家があぶないの?
昭和56年5月以前に建てられた家屋は旧耐震基準であるため、元々、震度6強の揺れに耐える設計となっていないことが多く要注意です。一般に、開口部が多い、壁が少ない、屋根が重い等は、地震の揺れに対して弱いと言われています。昭和56年6月以降に建てられた家屋でも、劣化による耐震性の低下や、増築、 リフォームによる耐震性の低下などもあるので、気になる点があったら、耐震診断を受けましょう。
■耐震補強ってどんなことをするの?
耐震補強とは、耐震性の不足している既存の建物を補強することです。壁の補強が一般的ですが、住宅の場合、他にも建物基礎の補強や柱・梁・土台・基礎といった躯体部分の接合部補強(金物補強)などがあります。また、耐震補強ではありませんが、屋根を軽くすることも地震対策として有効です。
代表的な在来補強工法としては、筋交い補強と構造用合板補強があります。筋交い補強や構造用合板補強の工事は、まず、既存の壁をはがし、補強し、その後はがした壁を復旧する手順で行ないます。この際、天井・床も一部はがす必要があり、大掛かりな工事になるので、工事中は部屋を使えないと考えてください。